B.A.PのZELOが脱退、事実上解散…振り返ってみるB.A.Pの足跡

+)2019年2月18日、残りのメンバー4人も事務所と契約が満了、みんな他の事務所を探すことになる、B.A.Pは解散することになりました。それぞれの道で輝き続けられるように応援します。

バン・ヨングクが今年8月にB.A.Pを去ってから、もうB.A.Pの存続はできないだろうと思ってはいましたが…それってバン・ヨングクはただのリーダーじゃなくて作詞と作曲まで担当する、グループの音楽的な方向性を設定する存在だったからです。

今日はZELOが専属契約満了により事務所を出ていくのとともに、チームからも脱退を宣言した。昨日は事務所を移籍した少女時代のメンバー3人が「決して少女時代からの脱退ではない」といったと書いたのに、逆ですね。こうなったらB.A.Pは昨年12月の韓国での新曲「HANDS UP」、今年3月の日本でのアルバム「MASSIVE」が最後になりますね。

アイドルというにはあまりにもメッセージが鋭いというか、デビュー初めには、社会を批判する反抗少年イメージで始まって、事務所との訴訟の後には、もっと成熟した歌詞で自分たちの音楽世界を展開していく彼らだったので、応援してましたが…こうなってしまいましたね。

で、今日はB.A.Pの歌を紹介したいと思います。

SECRET(シークレット)の弟グループとしてデビュー。反抗少年コンセプトで注目を受けました。デビュー時からのウサギのキャラクターをマスコットにした点も当時には「アイドル界で注目すべきの事業領域の拡大試み」という評価がありました。最近では、BTSがBT21というキャラクター事業をしているが、B.A.Pはデビューの時からだから、2012年なのでなんと6年前です。

マスコットの「MATOKI(マトキ)」(トキは韓国語でうさぎ)



初期の曲の中で推薦人2013年の「One Shot」。
プッシュ・アップをするなど過激な振り付けに注目。
「失敗にお前はまだ幼い 」

 

着実に知名度を高めていた2014年、「メンバーの健康が良くない」という話がファンに出回り始めました。さらに「リンゲルをうっていたメンバーを病院から取り出しステージに立てさせた」というウワサまで。同年10月に事務所のTSエンターテインメントで活動中断を宣言、ついに11月にはメンバー全員が事務所を相手に専属契約無効の訴訟を起こしました。
1)利益が正しく分配されてないし、売り上げの内訳の公開も拒否された
2)12年のデビュー以来3年間、携帯の使用は禁止、両親との面会も禁止された
3)兵役、長期入院などで活動しない期間は、専属契約期間の7年に含まれない(*これは違法)
訴訟はこのような理由でした。先輩グループであるSECRETも利益分配を受けられなかったと2018年にも法廷攻防中なので、B.A.Pよりは事務所の誤りだろうという意見が多いです。

だが、現実的にグループ全員が移籍することができる他の事務所を見つけるのができなかったのか、今までのアルバムを聞いたらTSエンターが音楽的には質の保証ができる事務所であるためなのか、2015年8月に紛争を終結することに合意し、既存の事務所で活動し続けることになりました。

 

復帰直後に発表した「Young、Wild&Free」。
日本での最後のアルバムのタイトル曲でもありますね?
「同じ試練が来ても、俺たちは止められない」




人気上昇中の時に訴訟に1年8ヶ月のブランクがあったし、15年にはSECRETがグループとして活動を終了してしまい、元々売り上げがあまりなかったTSエンターの財政が悪化したこともあって、復帰の後はなんか力が抜けてた感じでした。ところが、試練に強くなったのかな?音楽的にはすごい成長をしたのもこの時期です。私がもっとも驚いた曲は、16年11月に発表した「SKYDIVE」。

 

不親切な編曲、現代舞踊みたいなダンスブレイクまで、まるで「俺たちがやりたい音楽をする」と全力を叫んでいるようでした。 10分の短編映画のようなPVも好評。
「開かれた世界に僕を投げる」

 

最後の年、17年にリリースした「Wake Me Up」
「手遅れになる前に僕を起こして」

 

どうですか、歌詞がますます年を取って行くのが感じられますか?(笑)
ここでは書いてませんがいろいろ明るい曲も歌ったことはありました。でもほとんどは社会批判、自己省察をメッセージにする曲が彼らの美点でしたね。もっと商業的にも成功して多くの人がB.A.Pの歌を聴いて欲しかったのに、ここでお別れなんて、本当に残念です。



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