BTSが年末歌謡祭で最終歌唱者になれない理由

年末の歌謡祭に出場するのは、「今年売れた歌手」と認められるものだとしたんですね。当たり前にエンディングで歌うのは「今年の最高」という意味になります。だから毎年、誰が最終歌唱者になるのか、目には見えない競争が激しいです。

日本では今年の紅白はサザンがエンディングだと発表されたでしょうね?韓国歌謡界はアイドルが中心なので、エンディング候補は普通はアイドルです。昨年と今年はもちろん、BTSとEXOですね。TWICEもこの2年間勢いはすごかったのですが、構造的な問題ですけど女性アイドルは全体から見ると最高はなれないからエンディング候補にもなれません。

例えば、2018年にTWICEは韓国発売のアルバム「YES or YES」、「Summer Nights」、「What is Love?」をそれぞれ31万〜34万枚を販売したところ、男性グループでまだ人気が物足りないと言われるNCTが「EMPATHY」を32万枚、「Regular- Irregular」を29万枚売ってます。大きな差がないでしょう(もちろん一般的な人気は比べもできませんが)。一方、トップ男性アイドルは100万枚は十分です。 (11月までのガオンチャート基準)

この二つの売り上げが差がないなんて…アイドルに興味ない人からの知名度は100と0だとしてもいいのに

 

とにかく、17年には最終的にEXOが地上波放送局3社(KBS, MBC, SBS)ですべての年末公演でエンディング舞台に立ちました。 BTSとEXOの格差がより広がった(そりゃEXOの全盛期は2013年の下半期からでしたから…)今年はどうでしょうか?

– SBSは既に25日に放送されました。 EXOがエンディング。
– KBSは今日(28日)の夜に放送予定ですが、キューシートが流出されました。最後の舞台はキム・ヨンジャ(日本でも演歌歌手として活動したそのキム・ヨンジャです。盛り上がれる曲「Amor Fati」が昨年から老若男女問わず大人気!)に与えられたのですが、EXOがBTSより後に舞台に上がることになっています。
– MBCはまだ知られていません。放送は31日。

 

今日のKBS歌謡大祝祭のキューシート。TWICE-BTS-EXO-キム・ヨンジャの順です。

 

では、なぜ今年明らかに最高の一年を過ごしたBTSがエンディングに立つことができないでしょうか?アルバムの売り上げもBTSの「LOVE YOURSELF 結 ‘Answer’」が210万枚、EXOの「DO N’T MESS UP MY TEMPO」が120万枚(リパッケージの「Love Shot」は12月発売なので含めない数値)で格差は誰が見てもはっきりしていますね。

実際の理由を知られることはできないけど、私から思うのは結局、事務所のパワーの差です。

BTSはGFREIND(ヨジャチング)と一緒に小企業の奇跡のような存在。事務所のBigHit(ビッグヒット)エンターテインメントは、有名作曲家であるパン・シヒョクが2005年建てた会社です。 10年以上なんの成果もなかったが、突然BTSの大成功で、今は株式上場まで推進しています。けどBTS以外の所属芸能人はいますけど存在感はなし。

正反対に、EXOは20年間韓国最大の芸能人事務所であるSMエンターの最大商品。東方神起、少女時代、BoA、SUPER JUNIORが現役の先輩だし、今までは失敗してると言われる弟グループのNCTさえアルバムをTWICEと同等の30万枚も売ることができます。他にもSMエンターには有名な俳優、芸人たちも所属していて、番組を制作をする子会社もあります。

じゃ、放送局がどっちの事務所といい関係になりたがるかを思ってみたら…特にビッグヒットエンターは、来年に新人グループのデビューを予定してますね。この後は今までやってない個人的の演技とかソロー曲の活動もするはずなので、グループとしてのBTSの大人気以外にはあれもこれも放送局にお願いすることばかりです。だから「うちの子がもっと人気いいから年末の舞台でエンディングにしてください」と求める立場ではありません。ただ公演時間とか曲をもっと割り当ててあげることに気を使っているようです。 (KBSでは、なんと6曲も披露)なんていうか、どんなに努力しても出身からの差があれば超えられない壁がある感じですよね。幻想を売るアイドルの世界でもこうなんて少し悲しいです…
 


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