AOA、(G)I-DLE、MAMAMOO、Lovelyz、OH MY GIRLが出演中のM.netのサバイバル番組「クイーンダム」。自分たちのヒット曲とカバー曲まで派手な舞台を披露していて、前に紹介したAOAソルヒョンのスーツ姿とかで話題になってます。ですが昨日、「舞台の制作費を放送社のM.netじゃなくアイドルの事務所から払っている」と暴露する記事が出ました。
M.netはすぐ反駁しました。「自分の曲はアレンジ費用、カバー曲は製作支援費を支給した。これは番組が始まる前に契約したことだし、業界で高い金額だ」としました。が…
舞踊みたいな美しい舞台を披露したOH MY GIRLの「Secret Garden」。
暴露記事では「振り付けの試案だけで500万ウォンかかる。衣装も数百万ウォン、気合い入れると数千万ウォン。M.netから支給する金額ではクオリティのある舞台を作ることはできない。アイドルと事務所がすごい追加費用を払っている」としました。
「音楽番組は出れば出るほど赤字」っていうのは韓国アイドル系では常識です。今は違うかも知らないですけど、10年前かには「音楽番組の出演料は数十万ウォンぐらい。グループとソロに違いもない」と聞きました。年次が上がると出演料も上がりますが数十万が百万になるほどだけだと。テレビが第一のメディアだった時には、放送社からも音楽番組制作に気を使っていたし(MBCのShow Music Coreの全盛期の舞台はすごいです。こっちで見てください)、視聴率も高かったから一般人へのアピールのために赤字は我慢できるものだったでしょうね。
だけど今は話が違って、視聴率は1%も出ないけど音楽番組に顔出さなきゃ他の芸能番組などにも出られないし、事務所の立場では未来の後輩のためにも放送社にはいい関係を維持するべきだから今までもアイドルたちは音楽番組に出ているのです。「赤字を我慢しながら」ですね。
そのせいか、何年前からは人気のあるアイドルたちは短くは一週間(EXOの「Love Shot」、SEVENTEEN「HIT」)、普通二週間(今年のRed Velvet「Umpah Umpah」、GFRIEND「Fever」など)で音楽番組の活動を終えるケースが多く見えます。もう人気のあるアイドルは新曲をファンに見せて「金になる」コンサートのセットリスト増やせばそれでいいですからね。衣装製作費だけで赤字で、一日中時間かかる音楽番組出るよりV Liveする方が固定ファンのある人気アイドルにはお得でしょう。
(G)I-DLEが2NE1の「Fire」をカバー。このケースは振り付けも新しく作ったし、ダンサーも多いし、費用高かったはずですね。
普通の音楽番組がこうですのにスペシャルな舞台を飾らなきゃならない「クイーンダム」にかかる費用はすごく高いはずです。M.netは反駁したけどそれを全部支給しているとは考えられないですね。出演するアイドルのラインアップに大物事務所所属がないことから見ても、放送社の出演求めを断ることは想像もできなかったはず。OH MY GIRLのジホが厳しいスケジュールのせいで舞台で倒れたことから見ても…
契約も両方が納得できることよりは、放送社が一方的に書いたものである可能性が高いです。韓国の精算(ジョンサン)システムではこんな赤字は全部アイドル個人の借金に溜まるのです。再契約をしたAOAだけは違う可能性もありますが、初の7年契約の期間である他のチームたちは100%だとしてもいいです。派手な舞台の裏には「時間も金も搾取されているアイドルの涙」があるのです。
いつも勉強になる記事をありがとうございます。
クイーンダムの制作費について、「番組側が支払っていると反論した」という日本語の記事はありました。しかし、あどみんさんのようにK-POPの裏側を一緒に書いてくれるような深い文章はないので、とても勉強になります。
どうしてRedVelvet や GRIENDの活動は短かったのだろうと思っていましたが、「出れば出るほど赤字」になるからかも知れないというのは、その通りだと思いました。
衣装代だけでとても高いって聞いたこともありますし。
地上波は「他の音楽番組で着た衣装はダメ」と求めるとか、どんなに時代が変わってもエンター事務所はいつも放送社にぺこぺこしなきゃいけない位置ですからね。Mnet方から「番組開始前に契約した」としても両方に公平であるとは考えられないです。
>地上波は「他の音楽番組で着た衣装はダメ」
そんなことまで命令するんですか!知りませんでした。
>どんなに時代が変わってもエンター事務所はいつも放送社にぺこぺこしなきゃいけない位置ですからね。
日本では逆なのが面白いですね。日本では、ジャニーズ事務所の1社だけがとても大きな力を持っています。ジャニーズは、放送社への圧力や、他の事務所の男性アイドルがテレビやマガジンに出てくることを許していません。